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「無意識のうちに、そこにあった、日本の文化。東京に出てきてからの私は、大切なものを失いつつあるのかもしれない。。。」
そう思ったのは、つい最近のことです。すこし、昔を振り返ってみると。。。
高校まで育った故郷、京都。そこでの生活は、あまり代わり映えしない、退屈なものだと思っていました。
春になったら、桜を愛でた。
夏になったら、浴衣を着て盆踊りを踊った。
秋になったら、七五三の稚児が千歳飴を抱えて嬉しそうだった。
正月になったら、御節を食べた。
四季の中に、生活があった。
自然を、生命を、慈しむ心があった。
でも、そこにいるとき、そう意識したことはなかったのです。
京都から、上京。めまぐるしく変化する東京は、何もかもが新たな発見でした。次々と出てくる新しい製品、次々にオープンするレストラン、外国人と一緒に働いた日々、いろんなジャンルの人との出会い。。。東京は、固まっていた私の頭を柔軟にしてくれました。
でも。。。エチオピア、南アフリカ、フィリピン、ブラジル、トルコ、クウェート、、、と、欧米以外の国を旅して思ったのです。
「得たものも多いけど、一方向にしか進歩していない。。。私は、大事な足元を見失っているような気がする」、と。
七五三、喜寿・米寿など、重ねた年を祝う行事を持つ日本。これを通して、私たちは生命あることの素晴らしさを認識しました。こういう行事を大切にすることは、生命を大切にする心を育てることでしょう。
ないものを、さもあるかのように表現する古典芸能に親しんできた日本。これを通して、人の想像力が育まれました。こういう古典芸能を大切にすることは、人の頭を柔軟にすることでしょう。
広島・長崎という被爆都市を有する日本。これを通して、その経験を世界の平和に役立てられるはずです。
里山というすばらしいシステムを作り出した日本。この知恵を活かして、環境にやさしいこれからの地域社会を構築できるはずです。
中国や、韓国、インドなど、他国の文化を自国流に発展させてきた日本。この柔軟性を活かし、昔の知恵と今の技術をもっと融合させられるはずです。
日本の歴史や文化にはひとつひとつに意義がある。そして、それは、日本だけでなく、世界の明るい未来に活かせるはずだと思います。
「日本文化を大切にする=昔の生活に戻る」、ではありません。目指すべきは、日本の宝から現代に活かせるヒントを掴み取り、いきいきした明日を創ること。そのために、良き古いものと良き新しいものを共存・融合させること。和散歩が、現代技術のインターネットを駆使しながら、日本の伝統文化の素晴らしさを伝えているように。。。そこから、新たな道を創りだそうとするように。。。日本は、学ぶ力と柔軟性にとても長けているのです。だから、きっと、それを創りだすことは可能なのです。
実は、私自身、日本について、何を知っているわけではありません。何を語れるわけでもありません。でも、自分の中にある無意識の日本文化を、その道の先人に教えていただき、そこから学べるものを考えていきたいと思っています。そして、日本の宝を大切にする人たちと、いきいきした明日を作りたいなと思っている人たちの、橋渡しをしていきたいと考えています。
歴史、文化、生活様式、自然、四季、、、日本の持つ、数え切れない宝物。それを、ひとつひとつ、歩き、訪ねて、考える、和散歩。ここから、楽しくいきいきした明日を創る力とコミュニティーが生まれればと願っています。
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