和菓子
饅頭、羊羹、団子、煎餅等々、伝統行事や生活のシーンに合わせて多様な顔を持つ和菓子。
昔の日本人にとっての菓子は、天然の果物や木の実など、自然の果子であったと考えられる(菓子の「菓」は、古くは中国で「果」と書き、木の上になっている様子を表す象形文字。「子」は、木の実、果実、種を表している)。
時を経て、穀物を磨り潰す技術が生まれると餅や団子が作られるようになった。ちなみに、当時の甘味料は、米を主とする穀物で作った飴か、甘葛(あまずら:野生のつたを煮出した汁を煮詰めたもの)。
その後、遣唐使によってもたらされた唐菓子(からがし)、ポルトガル人などによってもたらされた南蛮菓子、そして西洋菓子等が、和菓子の発展に大きく寄与する。
和菓子の発展を語るとき、茶の湯の存在ははずせない(茶の湯に関しては、和散歩豆知識「茶道」参照)。和菓子の代表格、上菓子は茶の湯と共に発展したとも言える。
茶席の菓子は、もてなしのものであり、茶をおいしくいただくためのものである。あくまで主役は茶で、菓子は脇役。そこが一般の菓子とは異なる点だ。とすれば、菓子は口溶けがよく、やわらかいものがふさわしい。また、香りも、茶の香りの妨げにならないようなものがよい。
こうした和菓子を、虎屋十六代店主の黒川光朝氏は、下記のように語った。
視覚 目で見て美しく
味覚 食べておいしい
触覚 手で触れたり、包丁で切る時、歯でかんだ時の感触
嗅覚 小豆や砂糖の淡い匂い
聴覚 季節感があり、和歌や故事にちなんだ菓銘を味わう
まさに、五感で味わう芸術である。
このように、日本人は諸外国の文化と技術を受け入れ、日本の文化と伝統の中で、新しい日本独自の「和菓子」を創り出してきた。
お薦め和菓子サイト
全国和菓子協会
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